がん性疼痛とは?
痛みとは、常に本人にしか感じられない純粋に主観的な感覚です。

がん患者さまの痛みは持続性であり、強い痛みが多く、がんの進行とともに発生頻度が増し
70%の末期がん患者さまが痛みを主症状として訴えると言われています。
がん患者さまの痛みは身体面だけでなく、
心理面・社会面・スピリチュアルな面と相互に関連した、全人的な痛みを構成しています。

WHOによると70〜90%の痛みは
患者さまが受け入れられる程度までに緩和できるという見解を示しています。
しかし、現実は、施設や調査報告によるばらつきがあり
がんの痛みは十分に緩和されているとはいえない状況です。

がん性疼痛看護認定看護師とは?
現在、がんによって生じている様々な苦悩を抱えるがん患者さまに即時に対応しうる
熟練した看護者の育成と認定を行う検討がされ、がん看護領域では

「ホスピスケア」 「がん化学療法看護」 「がん性疼痛看護」

の3認定看護分野が特定されています。

近年、緩和ケアが重要性を増してきており、
基盤となる痛みのマネジメントが緩和ケアの良否を大きく左右すると言われています。
がん性疼痛看護認定看護師は、がん患者さまとそのご家族を全人的にとらえ
適切なアセスメントを行い、疼痛緩和ケアを提供していき、
患者さまとそのご家族にとって、良好な QOLを実現するための教育を受けています。


当院におけるがん性疼痛看護認定看護師の活動とは?
所属部署での疼痛緩和技術の実践を主に、所属部署・院内研修プログラムなどで
疼痛や麻薬等の勉強会を行い、知識の普及を行っています。

また疼痛コントロールが不充分な患者さまに対しては、
病棟からの依頼を受けコンサルテーションを行っています。
時にはカンファレンスに参加し、今後の看護の方向性をスタッフと考えていくなどして
患者さまの納得のいく看護を行っていけるよう支援しています。

そのほか、緩和ケア小委員会の一員として、他職種のメンバーとの交流を深めています。

緩和ケアカンファレンス風景